好敵手
好敵手とは、いわゆる、ライバルのことを指す。
今日は、KBC杯二日目。
我がY高校は、N高校Bチームと対戦。
一回戦での反省点をもとに、鋭いディフエンスからトライを奪うことができたが、総合力に上回るNチームの前に涙をのんだ。
課題となったディフェンスで、かなりの部分で改善できたが、やはりコミュニケーション不足とエリアマネージメントの能力の差が大きかったと思う。
今回の試合で三年生は、完全に引退してしまうが、部員の少ない中、よく地道に三年間、練習を続けてきた彼らの姿に何度も心を打たれた。
この三年間経験が絶対に今後の人生に必ず生きてくると思う。
あなたたちのラグビーに対する真摯な姿に敬意を表します。
本当にお疲れ様でした。
さて、私は、本日のN高校AチームとG高校のいわゆる”ライバル”同士の決戦のマネージメントを任された。
両チームは、今年度、ほぼ互角の力を持ち、互いにしのぎを削ってきたライバル同士である。
試合開始前から、僅差で緊迫したゲームになることは予想していたが、お互いに良くラグビーを知っており、反則数も少なくボールが良く動く試合となった。
このような試合で笛が吹けると言うことは、レフリー冥利につきる。
いかに、試合の流れを止めないように、お互いが理想とするゲーム、パフォーマンスができるよう心がけた。
選手とのコミュニケーションの取り方という点で反省する点が多かったが、当初の目的である”流れるゲーム”づくりはできたのではないかと思う。
しかし、一つだけ残念なことがあった…。
最初に”好敵手”と書いたのには意味がある。
好敵手とは、何らかの競争関係において、好ましい状態変化を促す存在である。
拮抗した競争相手が存在することで、各々の選手が自身の技や身体能力を鍛えあい、より良い結果を目指し努力し、結果を残すことができる。
当然ながら、そのような相手があるからこそ、自分自身やチーム力の向上があるわけで、そうした相手に対しては、”敬意”と”誠意”が必要だと思う。
しかしながら、今日の試合には”一部”それに欠けている部分があったと感じた。
それは、トライ後のコンバージョンの場面。
通常は、各チームにはしっかりしたキッカーが存在する。
当然、拮抗した試合になればなるほど、トライ後のコンバージョンの2点は、かなりの重みを持つ。
しかし、今回の試合。確かに”祭り”という名前が大会名に入ってくるのだが、登場するキッカーがかなりいい加減すぎた。
いい加減などころか、半分”記念”、”おふざけ”的な部分がかいま見られた。
そういう部分で、ライバルに対する”敬意”が不足していると強く感じた。
ラガーに最も大切な部分ではないかと思う。
我々、指導者はそのような部分での心の指導をもっと大事にしなければとつく続く感じた。
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