エクスペリメント(THE EXPERIMENT)
エクスペリメント(原題:THE EXPERIMENT、2010年、97分、をみた。
「あらすじ」★ネタバレ注意★
失業したばかりのトラヴィス(エイドリアン・ブロディ)は、参加した反戦デモで出会ったベイ(マギー・グレイス)に恋をする。トラヴィスに惹かれたベイはインド旅行に誘うが、トラヴィスは旅費に困る。そんな折トラヴィスは、14日間の実験に参加して日給1000ドルという高報酬の求人広告を見つける。説明会では、『安全だが、人権を侵害する可能性がある』という。トラヴィスは選考を受け、24人の男ばかりの被験者の1人に選ばれる。他の合格者は、人当たりの良いバリス(フォレスト・ウィテカー)、気弱で冴えないグラフィック・ノベルライターのベンジー(イーサン・コーン)、女好きのチェイス(キャム・ギガンデット)、元受刑者という過去を隠しているニックス(クリフトン・コリンズ・Jr)など。24人の被験者は看守役と囚人役に分けられ、刑務所跡で終日それぞれの役割で振る舞う。監視カメラが彼らの行動を観察し、暴力行為があれば赤ランプが点灯する。ランプが点灯すると実験は中止され、報酬は支払われないという。トラヴィスは囚人役、バリスは看守役に選ばれる。実験初日、囚人たちのバスケットボールが看守に当たったことから、両グループに緊張が走る。2日目、規則にのっとり食事を残さないよう強要されたトラヴィスが、囚人たちを扇動して騒ぎを起こす。それが看守側の逆鱗に触れ、バリスのリーダーシップのもと、体罰が暴力すれすれのレベルに引き上げられる。バリスは人が変わったように、トラヴィスの頭を剃るなど屈辱的な罰を考え、行っていく。トラヴィスは看守側の攻撃に屈せず、理性を保とうとこらえる。対立はエスカレートしていくが、赤ランプは点灯しない。やがて、誰も予想しなかった悲惨な事件が起こる。(goo 映画より)
監督は、「プリズン・ブレイク」のポール・シュアリング。
原題である「実験」から分かるように、実際に行われた心理実験を題材にした作品。
簡単に言うと、被験者が刑務所と同じ環境で看守役と囚人役に分かれ、14日間を過ごすというもの。
『戦場のピアニスト』エイドリアン・ブロディが囚人、あとは、おなじみのフォレスト・ウィッテカーが看守を演じている。役になりきっている間に、人間の内の隠れた部分があらわになってくるということが良く分かる。良く言われるように「人間は人間に対して狼である」ということ…。結末は、すぐに読めるので、ドキュメンタリーとしてみる方が、あまり期待せず良いかも。
内容はいまいちだが、フォレスト・ウィッテカーが段々悦に入っていくあの演技力を賞賛して、評価は、「★★★☆☆」60点ぐらいかな。
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