映画「フロム・ヘル」(洋画)
「パーフェクト・ストレンジャー」に続いて、スカパー、スターチャンネルから取りためた作品を鑑賞。
「フロム・ヘル」
監督:アルバート・ヒューズ、アレン・ヒューズ
出演: ジョニー・デップ、ヘザー・グレアム、イアン・ホルム
ジョニー・デップが好きな方は、見たくなる作品でしょうね。
私は、いい加減な奴なので、作品の内容も知らず、見てしばらくしてから彼の出演を知りましたので、先入観なしで観賞しました。
「切り裂きジャック事件」として歴史に残る娼婦連続殺人をもとにノベル化された原作を映画化したもの点。この連続殺人事件は、5人の娼婦が殺され新聞で連日報道されたが迷宮入りしている実在の事件をもとにしています。
舞台となるイギリスは、当時、繁栄を極めながらも徐々に貧富の差が広がり社会的矛盾も広がり始めていた頃…。
その描写は、非常に細かくリアルで、当時のロンドンの様子を知る上では、教材としても使えそうですね。
階級制度の厳しい中、身分の低い娼婦たちは、一日一日をどうにかこうにか生き伸びていました。
それが端的に表現されているのが、殺人現場に残されていたブドウの柄…。
普段、絶対に口にすることのできないブドウにつられて娼婦たちは、殺人事件に巻き込まれていきます。
肝心の連続殺人事件の真相はというとフリー・メイソンと関連づけられているがその辺はどうでしょうか?この作品にリアリティを求める方にとっては、評価の分かれるところだと思います。
個人的には、ジョニー・デップの出演と演技力、先の娼婦たちの演技力が、この作品の評価を高めていると思いますが、仮にそれがなければ完全なB級作品と評していたかも知れません。
「評価 ★★★☆☆ 70点」
こちらもよろしくね→
http://funfunmovies.ti-da.net/
さらに、こちらもよろしくね→
http://ja-jp.facebook.com/hironobu.higa
(あらすじ)★ネタばれ注意!
1888年のロンドン。2年前に妻子をなくし、アヘンでその苦しみから逃避しているアバーライン警部(ジョニー・デップ)は、娼婦の連続殺人事件を担当する。聞き込みを続ける中、赤毛の美しい娼婦メアリ(ヘザー・グラハム)に惹かれ、やがて二人は愛と信頼を育むようになった。そしてアバーラインは、上流階級の人々が密かに参加している秘密結社フリーメイソンの黒い影を嗅ぎ付ける。しかし娼婦は切り裂きジャックと名乗る謎の犯人に次々と殺されていき、残されたのはもうメアリだけ。そんな中ついに、切り裂きジャックは王室の主治医でアバーラインの手助けをしていたはずのウィリアム卿(イアン・ホルム)だと判明する。彼は王子が梅毒にかかった復讐として、地元の娼婦を処刑していたのだ。彼はメアリをねらう。しかしメアリは田舎に帰っており、実際に殺されたのは別の女性だった。だがそれに気づかず、すべての処刑を終えたとされたウィリアム卿は、フリーメイソンの仲間たちにロボトミー手術を施され、廃人となるのだった。
関連記事