映画「幸せがオカネで買えるワケ」(洋画)
いつも利用しているTUTAYAの「準新作」「旧作」¥100レンタルにて、またまた何も考えずに手を伸ばし観賞。ついでに、「僕が結婚を決めたワケ」、「遠距離恋愛 彼女の決断」もレンタル。当然、何のコンセプトもありません。
ただ一つだけいうと、この作品に関しては、現在のデミ・ムーアがどうなっているか興味津津で借りました。
「幸せがオカネで買えるワケ」
監督:デリック・ボート
出演:デヴィド・ドゥカヴニー、デミ・ムーア、アンバー・ハード、ゲイリー・コール、ケヴィン・サイローン
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簡単にいうと、サブプライム問題以前の景気の良い時のアメリカの消費社会を皮肉ったブラック・コメディ。
”大衆消費社会はこのようにして作られていく”ということをうまく表現している作品です。
ご近所さんの生活に後れを取らないために、身の丈も考えず借金してモノを買って張り合うアメリカ人の”見栄っ張りな生活”をユニークかつシリアスに表現しています。
ここに登場する四人は、詐欺まがい行為をして商品を大量に周りの人に消費させ利益をあげていくのですが、その商売の方法がある意味すごく面白いと感じました。
私は、いま、京大の若手人気教官(瀧本哲史)の人気となっている著書『僕は君たちに武器を配りたい』(講談社)という本を読んでいます。
その中で、これからの非情で残酷な日本社会を生き抜くためのポイントの1つとしてあげられているのが、
「まったくあたらしい仕組みをイノベーションできる人(イノベーター)」
そのイノベーター的モノの売り方こそが、まさにここでの商売のやり方ではないかと思います。
やはり、これからの過酷な資本主義社会を生き抜くためには、モノを売るという発想だけでなく、
そのモノを売るための物語を創りだし、それを人々に与え、その物語にその人々を乗せていくことでモノを買ってもらう戦略も必要だと痛感しました。
ということで、今回の評価「★★★★☆ 80点」
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(あらすじ)★ネタばれ注意!
ある高級住宅街にジョーンズ家が越して来る。家族4人は揃って容姿端麗。家族仲も良く、大邸宅に住み、車や家具をはじめ、身の周りのもの全てが最新の高級品という「完璧な家族」。瞬く間に街中の憧れの的となったジョーンズ家に一歩でも近づこうと誰もがジョーンズ家の人々と同じものを購入するようになる。実は彼らはそれらの商品などの販売促進目的で雇われたニセ家族。「新人の夫」スティーヴは当初苦戦するが、一家は次々と売り上げを伸ばして行く。ところがスティーヴが「妻」ケイトを本気で愛するようになってしまう。とまどうケイトも徐々にスティーヴに惹かれて行き、二人は愛し合うようになる。
そんなある日、スティーヴに感化されて消費生活を楽しんでいた隣人のラリーが経済的に行き詰まった末に自宅のプールで自殺。罪悪感に苛まれたスティーヴはその場で自分たちがニセ家族で周りを騙していたことを暴露してしまう。スティーヴを残し、ケイトをはじめとするジョーンズ家の3人はそそくさと街を後にし、次の街に向う。
新しい「夫」を迎え、別の街で仕事を始めたジョーンズ家にスティーヴがやって来る。一度は拒んだケイトだったが、出て行ったスティーヴを追いかけ、彼の実家に一緒に向う。
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