映画「リミット」(洋画)

no-bu

2012年01月23日 06:50

この手の作品のつくりかた、大大大大スキです。









出演者は、たった一人…。

作品中95分まったく気を抜けません。

場所はイラク。

トラックに荷物を運搬中に拉致されたアメリカ人。

気がつけば、ほとんど身動きのできない棺桶の中に。

そこには、ジッポライター、ペン、酒、そしてバッテリーが半分残った携帯電話が…。

そこから、脱出に向けた格闘が始まる。



以前、「ひぐまの映画(DVD)これ見ちゃいました!」で紹介した、これも大好きな異色作品「フォーン・ブース」におもしろさは匹敵します。
詳しくは、こちらをご覧下さい。


監督は、スペインの新鋭ロドリゴ・コルテス。
原題は「BERIED」。
出演:ライアン・レイノルズ


この作品が素晴らしいのは、ただのドキドキ+イライラに終わらないこと。

携帯電話での米国政府高官との僅かな会話のやりとりから、この作品が“イラク戦争の戦後処理を風刺"し、“官僚の持つ非人間的体質”をリアルに描き出しています。

単なるスリラー作品に終わらせないような仕掛けがそこにあります。
そこが、この作品のすばらしさとおもしろさを倍増させます。

詳しいことは、もうしません。
ぜひ、95分のノンストップ、ドキドキ+イライラ、そして、謎解きを体験してください。

「評価 ★★★★★ ★★★★☆  90点」


(あらすじ)★ネタバレ注意!
イラクで働くアメリカ人トラック運転手のポール・コンロイ(ライアン・レイノルズ)は、突然何者かに襲われる。
しばらく意識を失っていた彼が目を覚ましたのは、閉ざされた箱の中だった。しかもその箱は、土に埋められているらしい。
容易には脱出不可能な状況の下、箱の中に残された空気で生命を維持できるのは、わずか90分程度であることに気付く。
手元にあるものは、充電切れ間近の見慣れない携帯電話に加えてライター、ナイフ、ペン、酒。
死は毎秒ごとに忍び寄ってくる……。
果たしてポールは脱出できるのか?
そして、彼がそこに埋められた理由とは……?


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