映画「モールス」(洋画)
スティーブン・キングが「この20年のアメリカでNo.1のスリラー」
「全世界絶賛」
「第37回サターン賞2部門受賞 ホラースリラー映画賞、若手俳優賞 クロエ・グレース・モレッツ」
こんだけ書かれたら、大方の人はレンタルしたくなるでしょう?
どうですか?
単純な私は、スティーブン・キングがこれだけ評価するなら間違いない!と思って、躊躇なくレンタルしました。
ちなみに、この作品は、スウェーデン映画「ぼくのエリ 200歳の少女」を「クローバーフィールド/HAKAISHA」のマット・リーヴス監督がハリウッド版として映画化したものです。連続猟奇殺人と、幼い男女のピュアな初恋の行方を描いた作品です。
出演は「キック・アス」のクロエ・グレース・モレッツ、「ザ・ロード」のコディ・スミット=マクフィーとなっています。
『モールス』
監督:マット・リーヴス
出演:クロエ・グレース・モレッツ、コディ・スミット=マクフィー、リチャード・ジェンキンス、イライアス・コティーズ
雪に閉ざされた田舎町で、12歳の少年オーウェンは母親とふたり暮らし。
学校ではいじめられ、孤独な毎日を送っている。
そんなある日、となりの部屋に同い年くらいの少女が引っ越してきた。
彼女の名前はアビー、裸足で少し変わった香りのする女の子。
次第に彼らは心を通わせはじめるが、ふたりの間にはどうしても超えることのできない壁があった…。
ストーリ的にみると、ジャンル的に本当に「スリラー映画」なの?と疑問を持つだろうと思います。
さらにいえば、観賞後もその思いは強くなるでしょう。
本作では、オーウェンの初恋を描きながら、同時に“猟奇的な殺人事件”が連続して起こる過程で、オーウェンが初恋相手のアビーがその殺人事件に大きく絡んでいることに気づいていく流れで話が進んでいきます。
離婚調停中で精神的に不安定な母親とのなかなかうまくいかない関係と、学校での酷いいじめを誰にも相談できないオーウェンは、謎の美少女アビーに心を寄せていきます。
そんな彼女となかなか一緒にいることができない彼は、壁を隔ててモールス信号で気持ちを伝えようと提案します。
なんともアナログな方法でありますが、初々しいなんとも甘い切ない恋なんですね。
さあ、そんな中、彼女の本当の姿を知ってしまった彼は、どうするのでしょうか?
さて、評価ですが、最初の期待があまりにも大きかったために、正直、うーんという感じですかね。
ストーリ的にもですが、ちょっとCGがイマイチでした。
もうすこし、“猟奇的”な部分に焦点を当てるなら、その辺をうまく描写して、酷く描写できるCGじゃないとダメですね。
ちょっと、チープなCGでした。
「評価 ★★★★★ ★☆☆☆☆ 60点」
(あらすじ)
雪に閉ざされた田舎町。12歳のオーウェン(コディ・スミット=マクフィー)は学校でいじめられていたが、二人きりで暮らす精神的に不安定な母親に相談できずにいた。
彼の唯一の楽しみは、自分の部屋から望遠鏡で他の部屋を覗き見すること。
ある夜、望遠鏡を覗いていた彼は、雪の中を裸足で歩く隣に越してきた少女を見る。
雪の夜、オーウェンが中庭で一人遊んでいると、あの少女が現れ、夜の中庭で何度か会ううちに段々と二人はうちとけていく。
彼女は、12歳くらいだが自分の誕生日を知らず、ルービックキューブが得意で、アビー(クロエ・グレース・モレッツ)という名であった。
彼女に惹かれていくオーウェンは、アビーの部屋から聞こえてくる荒々しいどなり声に心を痛めていた。
ある日、オーウェンはモールス信号のメモをアビーに渡し、壁越しに話そうと伝える。
自分を心配してくれたオーウェンがいじめられていることを察したアビーは「やり返すのよ。私が守ってあげるから」と言う。
二人は自分の部屋から壁越しにモールス信号で二人だけの合図を送りあうようになり絆を深めていく。
アビーを守りたいと変わっていくオーウェンは、いじめっ子に仕返ししたことに興奮し、アビーに血の誓いを交わそうと指を切る。
すると今まで笑顔だったアビーが血を見た途端に様子が急変、「消えろ」と言って走り去る……。
時を同じくして、この小さな町で残酷な連続猟奇殺人が起こり始めた。
生きたまま首を切り裂かれ血を全て抜き取られた少年、トンネルで惨殺された男性……。そんな中、車の事故で容疑者と思われる男が病院に搬送されたが、彼は頭から硫酸を被っていて刑事と話もできない。
そしてその男は手がかりとなるメモを残し病室から転落死してしまう。
だが、血液が抜かれたジャックという男の死体が湖から発見されたことで事件は進展。
彼の自宅を調べていると、近隣の女性が最近、首を噛み切られ病院に搬送された後、病室が発火して死んだらしいことが判明する。
この団地に何かがある。
刑事は団地へ乗り込み、ドアの前で拳銃を構えるが、家の中からは応答はない。
ドアの向こうで息を殺していたのはオーウェンだった……。
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