映画「ブリッツ」(洋画)

no-bu

2012年04月01日 08:42

先日、紹介させてもらいました「メカニック」に続いて、今回もジェイソン・ステイサム主演の作品を!
まさに、「この刑事 凶暴 ゆえに天職!」という世界を見事に表現しています。




「ブリッツ」
監督:エリオット・レスター
出演:ジェイソン・ステイサム、パディ・コンシダイン、アイダン・ギレン、ザウエ・アシュトン、マーク・ライアンス、デイヴィッド・モリッシー

強情で妥協知らず、“危険な”刑事が、警官ばかりを狙う連続殺人事件を追うという作品です。




大まかな、話の流れは次のよう…。
ロンドン市警に所属する刑事ブラントは、強情で妥協知らずの男。
その情熱と正義感の強さから、犯罪者に対してやりすぎてしまうこともしばしば。(やりすぎという言葉で収めてしまって良いか悩みますが…)
ある日、ロンドン市内で警官ばかりを狙った連続殺人事件が発生する。
ブラントの横暴さを暴露しようと彼を追いかける新聞記者ダンロップは、ワイスという男から情報を得るが、その男こそが殺人鬼、通称ブリッツであることを知る。
ワイスは警官を殺害し、そのことで有名になろうとする愉快犯だったのだ。



みなさんご存じの「トランスポーター」や前回紹介した「メカニック」などでも分かるように、彼が主演の作品では、主人公が、ガチガチに鋼のように鍛え上げた身体をもとに、まさに機械のようにクールに、そして時には熱くハードに仕事をこなしていきますが、他方で若干のユーモアも織り交ぜながら、どこかに親しみやすさも感じてしまいます。

しかし、今回の作品には、そのような親しみやすさは、一切排除されています。なおかつ、これまでの作品から、ステイサム得意のアクション場面を大方の皆様は期待されるでしょうが、そうしたアクション場面も冒頭の数分で終了します。

それは、おそらく、はみ出し刑事ブラントの“狂犬”たる所以を、表現するためだと思います。
で、ステイサムは、その危険さを十二分に表現していると思います。
そういう意味で、期待はずれの部分もありながら、満足する部分もあるといった感じでしょう。
個人的には、それなりに満足できる作品ではないかと思います。

少々、難癖をつけるとすれば、作品中で、凶暴なブラントが、その凶暴性との関連で、何度か記憶を失うということを同僚に打ち明けるのですが、その理由らしきことが全く明らかにされないし、同時にそのことが物語の流れと全く関連してこないということでしょう。
その辺を少しでもはっきりさせてくれると、物語としてもっと面白くなったかもしれません。

軽い気持ちで、さっとサスペンスっていう感じの時に見ると面白く鑑賞できるかもしれませんね。

「評価 ★★★★★ ★★☆☆☆ 70点」


(あらすじ)
ロンドン市警に所属する強情で妥協知らずな刑事ブラント(ジェイソン・ステイサム)は、その情熱のあまり、犯罪者に対してやり過ぎてしまうこともしばしば。
そんなある日、ロンドン市内で警官ばかりを狙う連続殺人事件が発生する。
ブラントの横暴な振る舞いを追いかけている新聞記者ダンロップは情報提供者から電話を受けるが、その男・ワイス(アイダン・ギレン)こそが殺人鬼であることを知る。
ワイス(通称:ブリッツ)はダンロップに記事を書かせ、自らを虐げてきた警官を殺害し、有名になろうと目論む愉快犯だったのだ。
ブラントの師や職場の仲間たち、さらには密告者までも次々と手に掛けていくワイス。
だが彼の最後の標的はブラントだった……。

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