ダニー・ザ・ドッグ
今回、紹介する映画は、「ダニー・ザ・ドッグ」です。
この映画の脚本は、『ニキータ』『レオン』でおなじみのリュック・ベッソンです。
ストーリーは、非常にシンプルである意味単純です。
しかし、ジェット・リーとモーガン・フリーマンの素晴らしい演技力がストーリーの単純さを深く味わい深いものにしています。
特に、モーガン・フリーマンの静かでやさしさあふれる包容力が演技の中に滲み出ています。
心無い飼い主に、猟犬のごとく育てられ、飼い主の命令が、いかに残酷であろうとも、その指示をなんの感情も持たず、忠実に遂行するダニー。
けれど、ダニーは盲目のピアノ調律師サムに出会い、彼の包容力のある優しさに包まれながら、 次第に心を開き、そうした「やるか、やられるか」の世界から、徐々に救い出されていきます 。
そして、サムと一緒に、ダニーに勇気を与えたのがサムの娘であるヴィクトリア。
サムの包容力のあるやさしさ、ヴィクトリアの純粋な優しさと愛そして、亡きサムの母親が唯一残してくれた思いでとしての音楽
沢山の愛が氷で閉ざされたサムの心を静かに溶かしていく、その過程がこの映画の素敵なところです
特に、見ず知らずのダニーが心を開くのをじっと待ち、決して無理強いをせずに、温かく見守るサムの大きさには、学ばされるところがたくさんありました。
総合評価「★★★★☆ 90点」
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