博士の愛した数式
本当に「ムダのない」「優しさに満ちあふれた」作品です。
「博士の愛した数式」
「ストーリー」
家政婦をするシングルマザーの杏子が新たに派遣された先は、交通事故に遭って以来80分しか記憶が持たなくなってしまった天才数学博士。
杏子は最初に博士の義姉から説明を受け、博士が住む離れの問題を母屋に持ち込まないよう強くクギを差される。
翌日、初めて会った博士は、80分しかもたない記憶を補うために着ている背広にいくつものメモを貼り付けていた。80分しか記憶が続かない上、数学のことだけを考えて生きてきた博士とのコミュニケーションは杏子にとって、全てが初めての連続…。
それでも杏子は、少しずつ、少しずつ博士とのやり取りの中で、彼との接し方を学んでいく。
同時に、彼女は、博士の語る数や数式に秘められた神秘的な美しさに次第に魅了されていった。しばらくたったある日、ふとした会話から10歳の息子が一人で留守番していると知った博士は、息子も連れてくるよう杏子に約束させる。そして博士は息子がやって来ると彼のことを√(ルート)と呼んだ。ルートと博士はすぐに打ち解け合い、これを境に3人の間に楽しく和やかな時間が流れていくようになるのだが…。
原作の持つ良さを壊すことなかったし、出演者も良かった。そして、不思議なことに何も構えずに始まりから、すぅーと作品の中に入り込め、作品の持つゆったりとした時間の流れの中で、登場人物の心情をかみしめながら、観ることができた作品です。
素敵な作品に対しては、これから見る方のためにも、あまり多くを語らない方が良いかと思います。私が感じたように、ゆったりとした時間の流れの中につかりながら、数の神秘の世界をぜひ楽しんでみてください。
「総合評価 ★★★★
☆ 95点」
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