読書の記録~『年収崩壊』

2008年03月20日

私、最近あまりTVも見なくなってきています。

ドラマなんか全く見る時間がありません。

唯一、好んでみる番組といえば、NHKの「クローズアップ現代」と「その時歴史が動いた」くらいかな?
民放で言えば、休みの日の朝ということもありますけど、TBSの「がっちりマンデー」なんか好きです。

ということで、その出演者でもある森永卓郎の本をふと本屋で見つけたので、読んでみることにしました。

そういえば、彼が以前書いた本から「年収300万円」が流行語大賞とってましたね~。
あれからもう4年になりますか?
そう考えると、彼は現在の格差社会の到来をいち早く予想していたといえます。
その彼が今回、提言するのは「もはや年収は崩壊している」ということ。さらには、消えた年金問題に対しても、「これだけでは終わらない…」、と鋭く分析しています。
その中で、「私たち庶民は、これからはどうやって自分を守ればいいのか?」という視点で、一発逆転の働き方から、投資のカラクリ、B級コレクションを楽しむ方法まで、これからの格差社会を楽しく生き抜く術を提言しています。
読書の記録~『年収崩壊』目次


第1章 崩壊する日本人の年収
(年収300万円もいまや危ない 日本の貧困率は世界一に迫る勢い ほか)
第2章 格差社会がライフスタイルを変えていく
(オスの悲しさ 結婚=男の立場から ほか)
第3章 格差社会は広がっている
(格差は拡大しているのか 格差拡大をもたらす政策要因 ほか)
第4章 あなたを守るための資産運用
(働いたお金を基本に資産運用を 流れを変え始めた個人マネー ほか)
第5章 定年後、楽しく生きるための知恵と工夫
(がんばらないことの大切さ 見栄を張らない暮らし ほか)

本書を読むと、年収+年金も崩壊しかけている現在において、いざと言うときのための預貯金の必要性を再確認させられます。
私もようやく本務になった今、給料から天引きの形で「保険」として将来の年金を確保しているのですが、それだけでは生きていけないな~と改めて厳しさを感じます。
でも、だからといって資産運用という観点から、将来のことを考えて、最近はやりの、「外貨預金優遇キャンペーンなどに安易に踊らされると痛い目を見る!」と警告します。
本書では具体的に、そんな実例として某銀行の外貨預金優遇キャンペーンのカラクリが解説されています。
世の中、「ハイリスク・ハイリターン」が原則です。
うわべだけの美味しい話に騙されないようにするために、ある程度のお勉強は必要です。

その他、著者は「果たしてそこまで働くべきなのか?」という事を提言しています。
私は、個人的にその考え方に非常に賛成です。
考え方が甘いと言われるかも知れませんがヨーロッパのように多くの休日と年休を持ち、残業もせず、美味い食事と酒、そして愛する恋人・妻がいれば、それで幸せっ!って考え方が大事だと思います。(現実には、そうはいかないでしょうが…)
これからの生き方を考えさせられる内容でした。
これからの生き方を少し考えてみたいあなた。読んでみてはどうでしょうか?





★Face bookもよろしく!→http://www.facebook.com/#!/hironobu.higa
同じカテゴリー(読書)の記事
レイヤー化する世界
レイヤー化する世界(2014-04-01 09:39)


Posted by no-bu at 08:20│Comments(0)読書
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。