神様のカルテ 3
2012年10月16日
最近は、何かと忙しくてパタパタしてます。
そこで、「秋と言えば…」ですが、…の部分には、“読書”と言いたいところですが、完全に最近は時間的な余裕がなく“食欲”
が先行している毎日です。
読みたい本は、平積みになっているのに…。
そんな中で、生徒が読了したというので、ちょっと拝借した『神様のカルテ 3』を読むことに…。

いつもなら、これくらいの小説は遅くても二日くらいで読み終えてしまいますが、今回は、学校行事をはさんで4週間も掛かってしまいました。

この作品は、この作品を単独で読むことも可能かと思いますが、基本的には、もちろん前作である『神様のカルテ』、『神様のカルテ 2』を読んでいることを前提に話が進んでいきます。
前作までを読んだら分かると思いますが、そこまでは主人公の一止の“人間くささ”がテーマとされてきましたが、本作では、方向性ががらっと変わり、“医者として”これからどう生きていくかという部分で、一止に大きな転機がやってきます。
この転機こそが、一止がこの後、医師を続ける上でもっとも重要な問いともなってきます。
これまでは、日々の激務の中にあっても、医者としての仕事の中で、ただひたすら「人間らしくある」ことを優先し続けてきた一止。
その彼らしさが、これまでの作品の深みを創り出し、読者の心を掴んできたのは、事実です。
しかし、本作では、一止は、その「人間らしくあること」によって、医者として、もっと難度の高い課題にぶち当たることになってしまいます。
その難題に一止がどのような答えを出すのか?
そこが、本作のポイントとなるでしょう。
先輩医師は、一止に次のように言いました。
まさに、医者としての一止のスタンスが大きく揺り動かされる先輩医師からの言葉…。
さて、一止は、その難題にどのような答えを出すのでしょうか?
感想・評価 ★★★★ 80点
(あらすじ)
自己満足で患者の傍にいるなんて偽善者よ。
栗原一止は、信州にある「24時間365日対応」の本庄病院で働く内科医である。
医師不足による激務で忙殺される日々は、妻・ハルの支えなくしては成り立たない。
昨年度末、信濃大学医局からの誘いを断り、本庄病院残留を決めた一止だったが、
初夏には恩師である古狐先生をガンで失ってしまう。
夏、新しい内科医として本庄病院にやってきた小幡先生は、内科部長である板垣(大狸)先生の元教え子であり、経験も腕も確かで研究熱心。一止も学ぶべき点の多い医師だ。
しかし彼女は治ろうとする意思を持たない患者については、急患であっても受診しないのだった。
抗議する一止に、小幡先生は「あの板垣先生が一目置いているっていうから、どんな人かって楽しみにしてたけど、ちょっとフットワークが軽くて、ちょっと内視鏡がうまいだけの、どこにでもいる偽善者タイプの医者じゃない」と言い放つ。
彼女の医師としての覚悟を知った一止は、自分の医師としての姿に疑問を持ち始める。
そして、より良い医者となるために、新たな決意をするのだった。
そこで、「秋と言えば…」ですが、…の部分には、“読書”と言いたいところですが、完全に最近は時間的な余裕がなく“食欲”

読みたい本は、平積みになっているのに…。

そんな中で、生徒が読了したというので、ちょっと拝借した『神様のカルテ 3』を読むことに…。

いつもなら、これくらいの小説は遅くても二日くらいで読み終えてしまいますが、今回は、学校行事をはさんで4週間も掛かってしまいました。


この作品は、この作品を単独で読むことも可能かと思いますが、基本的には、もちろん前作である『神様のカルテ』、『神様のカルテ 2』を読んでいることを前提に話が進んでいきます。
前作までを読んだら分かると思いますが、そこまでは主人公の一止の“人間くささ”がテーマとされてきましたが、本作では、方向性ががらっと変わり、“医者として”これからどう生きていくかという部分で、一止に大きな転機がやってきます。
この転機こそが、一止がこの後、医師を続ける上でもっとも重要な問いともなってきます。
これまでは、日々の激務の中にあっても、医者としての仕事の中で、ただひたすら「人間らしくある」ことを優先し続けてきた一止。
その彼らしさが、これまでの作品の深みを創り出し、読者の心を掴んできたのは、事実です。
しかし、本作では、一止は、その「人間らしくあること」によって、医者として、もっと難度の高い課題にぶち当たることになってしまいます。
その難題に一止がどのような答えを出すのか?
そこが、本作のポイントとなるでしょう。
先輩医師は、一止に次のように言いました。
医者を舐めてるんじゃない?今の医療って、一か月単位でどんどん進化していく日進月歩の現場なの。一瞬でも気を抜けば、たちまち自分の医療は時代遅れになるわ。それはつまり、患者にとって最善の医療を施せない、ということじゃないかしら。そんな厳しい世界にいながら、亡くなる患者のそばにいることに自己満足を覚えて、貴重な時間と気力と体力を浪費していく医者なんて、私からしてみれば、信じられない偽善者よ。(P212)
医者っていう仕事はね、無知であることがすなわち悪なの。私はそういう覚悟で医者をやっているのよ。(P214)
まさに、医者としての一止のスタンスが大きく揺り動かされる先輩医師からの言葉…。
さて、一止は、その難題にどのような答えを出すのでしょうか?
感想・評価 ★★★★ 80点
(あらすじ)
自己満足で患者の傍にいるなんて偽善者よ。
栗原一止は、信州にある「24時間365日対応」の本庄病院で働く内科医である。
医師不足による激務で忙殺される日々は、妻・ハルの支えなくしては成り立たない。
昨年度末、信濃大学医局からの誘いを断り、本庄病院残留を決めた一止だったが、
初夏には恩師である古狐先生をガンで失ってしまう。
夏、新しい内科医として本庄病院にやってきた小幡先生は、内科部長である板垣(大狸)先生の元教え子であり、経験も腕も確かで研究熱心。一止も学ぶべき点の多い医師だ。
しかし彼女は治ろうとする意思を持たない患者については、急患であっても受診しないのだった。
抗議する一止に、小幡先生は「あの板垣先生が一目置いているっていうから、どんな人かって楽しみにしてたけど、ちょっとフットワークが軽くて、ちょっと内視鏡がうまいだけの、どこにでもいる偽善者タイプの医者じゃない」と言い放つ。
彼女の医師としての覚悟を知った一止は、自分の医師としての姿に疑問を持ち始める。
そして、より良い医者となるために、新たな決意をするのだった。
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Posted by no-bu at 08:17│Comments(0)
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