映画「ザ・ホークス~ハワード・ヒューズを売った男」
2012年01月19日
“ハワード・ヒューズ”
映画好きの方ならどこかでその名前を聞いたことがあるだろうかと思う。
マーチン・スコセッシ監督の『アビエーター』でレオナルド・ディカプリオがその奇人変人ぶりを見事なまでに演じていた20世紀を代表する大富豪として知られている。彼は、
実業家としてだけではなく、映画制作にも関わるだけでなく飛行家でもあり、「資本主義の権化」、「地球上の富の半分を持つ男」と評された。
彼の人となりについては、こちらをどうぞ→クリック
さて、今回は、そんな変わり者の大富豪ヒューズにまつわる作品
「ザ・ホークス~ハワード・ヒューズを売った男」を鑑賞した。
監督:ラッセ・ハルストレム
出演:リチャード・ギア、アルフレッド・モリーナ、マーシャ・ゲイ・ハーデン 他

監督のラッセ・ハルストレムといえば、お馴染みの『ギルバート・グレイプ』、『ショコラ』などの作品で有名である。非常に人間味溢れる繊細な作品づくりをする監督さんである。
さて、この作品「ザ・ホークス」英語で書くと『The Hoax』となる。「hoax」は悪ふざけ、でっち上げという意味。その意味の通り、クリフォード・アービングという作家が晩年、完全に世間との接触を断った謎の大富豪ハワード・ヒューズの偽物の自叙伝を書いたという実話に基づくストーリー。当然ながら、嘘に嘘を重ね「世界を震撼させた世紀のねつ造事件」といわれたアーヴィングの著作はボツ、最終的に彼は逮捕、収監されることになる。で、この『The Hoax』を出所後、事件の経緯を綴った手記として出版する。その手記を元に今回の作品が作られたワケである。
上にも書いたように『アビエーター』ででディカプリオが見事に演じていたように、ハワード・ヒューズは、晩年、“強迫性障害”のため、人に会うのを嫌い隠遁生活をする非常に変わり者だった。
世界で最も権力のある富豪として有名だったが、公の場に姿を見せなかったため、秘密に満ちた謎めいた私生活に誰もが興味を抱いていた。
作品中では、この不思議で不気味な大富豪と売れない作家との駆け引きが繰り広げられている。
その売れない作家を演じているのが、リチャード・ギア。
見事に詐欺師クリフォードを演じきっている。
その辺がこの作品の評価を上げる部分だろう。
そうした彼の演技力に感嘆して!
「評価 ★★★★☆ 90点」
(あらすじ)
1971年ニューヨーク。売れない作家クリフォード・アーヴィング(リチャード・ギア)は、新作を出版社に売り込んでは却下される日々を送っていた。ある日、マグロウヒル出版のアンドレア(ホープ・デイヴィス)に、今世紀最大の作品を持ってくると言ってしまい窮地に立たされるアーヴィングだったが、変わり者で隠遁生活を送っている有名な大富豪ハワード・ヒューズのニセ自伝を書くことを思いつく。実際に彼に会ったことのある人間はほとんどおらず、表舞台にも出てこない。早速、ヒューズの筆跡をまねた依頼の手紙を手に、アーヴィングはマグロウヒル社に乗りこみ、筆跡鑑定で本物と出たことで話を進めていく。並行してアーヴィングの親友でリサーチの腕があるディック・サスキンド(アルフレッド・モリナ)と共にヒューズの情報収集に走る。アーヴィングはウソを散りばめた巧みな話術で、マグロウヒル社会長のシェルトン(スタンリー・トゥッチ)らを説得、ついにヒューズの分と合わせて110万ドルの報酬を得ることに成功する。ヒューズ名義の小切手は、アーヴィングの妻エディス(マーシャ・ゲイ・ハーデン)が偽名でスイスに口座を作り換金する。同じ頃、アーヴィングの家に段ボール箱が届く。中身はニクソンらに対してヒューズが渡したワイロなどの記述だった。だが、ヒューズの顧問弁護士から抗議があったことで、アーヴィングのウソは少しずつほころびを見せていく。一方、ヒューズの自伝の話はホワイトハウスにも届いていた。資金提供などの情報が漏れることを恐れたニクソン陣営は、民主党本部が本を手にしているかを偵察させる。これが後の“ウォーターゲート事件”である。そんな中、アーヴィングはエディスから家を出ていくと告げられ、別れたはずの愛人ニーナ・ヴァン・パラント(ジュリー・デルピー)との復縁について聞かれた彼は、妻を繋ぎとめるためここでもウソをつく。ウソにまみれた彼の精神は異常を示し始め、アーヴィングは自分がハワード・ヒューズそのものであるかのような錯覚に陥っていく……。
映画好きの方ならどこかでその名前を聞いたことがあるだろうかと思う。
マーチン・スコセッシ監督の『アビエーター』でレオナルド・ディカプリオがその奇人変人ぶりを見事なまでに演じていた20世紀を代表する大富豪として知られている。彼は、
実業家としてだけではなく、映画制作にも関わるだけでなく飛行家でもあり、「資本主義の権化」、「地球上の富の半分を持つ男」と評された。

彼の人となりについては、こちらをどうぞ→クリック
さて、今回は、そんな変わり者の大富豪ヒューズにまつわる作品
「ザ・ホークス~ハワード・ヒューズを売った男」を鑑賞した。
監督:ラッセ・ハルストレム
出演:リチャード・ギア、アルフレッド・モリーナ、マーシャ・ゲイ・ハーデン 他

監督のラッセ・ハルストレムといえば、お馴染みの『ギルバート・グレイプ』、『ショコラ』などの作品で有名である。非常に人間味溢れる繊細な作品づくりをする監督さんである。
さて、この作品「ザ・ホークス」英語で書くと『The Hoax』となる。「hoax」は悪ふざけ、でっち上げという意味。その意味の通り、クリフォード・アービングという作家が晩年、完全に世間との接触を断った謎の大富豪ハワード・ヒューズの偽物の自叙伝を書いたという実話に基づくストーリー。当然ながら、嘘に嘘を重ね「世界を震撼させた世紀のねつ造事件」といわれたアーヴィングの著作はボツ、最終的に彼は逮捕、収監されることになる。で、この『The Hoax』を出所後、事件の経緯を綴った手記として出版する。その手記を元に今回の作品が作られたワケである。
上にも書いたように『アビエーター』ででディカプリオが見事に演じていたように、ハワード・ヒューズは、晩年、“強迫性障害”のため、人に会うのを嫌い隠遁生活をする非常に変わり者だった。
世界で最も権力のある富豪として有名だったが、公の場に姿を見せなかったため、秘密に満ちた謎めいた私生活に誰もが興味を抱いていた。
作品中では、この不思議で不気味な大富豪と売れない作家との駆け引きが繰り広げられている。
その売れない作家を演じているのが、リチャード・ギア。
見事に詐欺師クリフォードを演じきっている。
その辺がこの作品の評価を上げる部分だろう。
そうした彼の演技力に感嘆して!
「評価 ★★★★☆ 90点」
(あらすじ)
1971年ニューヨーク。売れない作家クリフォード・アーヴィング(リチャード・ギア)は、新作を出版社に売り込んでは却下される日々を送っていた。ある日、マグロウヒル出版のアンドレア(ホープ・デイヴィス)に、今世紀最大の作品を持ってくると言ってしまい窮地に立たされるアーヴィングだったが、変わり者で隠遁生活を送っている有名な大富豪ハワード・ヒューズのニセ自伝を書くことを思いつく。実際に彼に会ったことのある人間はほとんどおらず、表舞台にも出てこない。早速、ヒューズの筆跡をまねた依頼の手紙を手に、アーヴィングはマグロウヒル社に乗りこみ、筆跡鑑定で本物と出たことで話を進めていく。並行してアーヴィングの親友でリサーチの腕があるディック・サスキンド(アルフレッド・モリナ)と共にヒューズの情報収集に走る。アーヴィングはウソを散りばめた巧みな話術で、マグロウヒル社会長のシェルトン(スタンリー・トゥッチ)らを説得、ついにヒューズの分と合わせて110万ドルの報酬を得ることに成功する。ヒューズ名義の小切手は、アーヴィングの妻エディス(マーシャ・ゲイ・ハーデン)が偽名でスイスに口座を作り換金する。同じ頃、アーヴィングの家に段ボール箱が届く。中身はニクソンらに対してヒューズが渡したワイロなどの記述だった。だが、ヒューズの顧問弁護士から抗議があったことで、アーヴィングのウソは少しずつほころびを見せていく。一方、ヒューズの自伝の話はホワイトハウスにも届いていた。資金提供などの情報が漏れることを恐れたニクソン陣営は、民主党本部が本を手にしているかを偵察させる。これが後の“ウォーターゲート事件”である。そんな中、アーヴィングはエディスから家を出ていくと告げられ、別れたはずの愛人ニーナ・ヴァン・パラント(ジュリー・デルピー)との復縁について聞かれた彼は、妻を繋ぎとめるためここでもウソをつく。ウソにまみれた彼の精神は異常を示し始め、アーヴィングは自分がハワード・ヒューズそのものであるかのような錯覚に陥っていく……。
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Posted by no-bu at 06:50│Comments(0)
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