映画「ザ・ファイター」(洋画)
2012年01月20日
ひさしぶりに見たスポーツもの。
アカデミー賞の助演男優賞、助演女優賞とダブルで賞を獲得した作品です。
「ザ・ファイター」
監督:デビッド・O・ラッセル
マーク・ウォールバーグ、クリスチャン・ベール、エイミー・アダムス、メリッサ・レオ

ボクシングものは、洋画では『ロッキー』に始まり、『ミリオンダラー・ベイビー』や『シンデレラマン』など、邦画では『どついたるねん』、『あしたのジョー』などを思い出しますね。
そんな感じでちょっとヘビーなものを想定しながら観賞しましたが…。
実在のボクサーの物語を題材にした作品です。
アメリカの片田舎に住む貧しい大家族から世界チャンピオンが生まれるという話。
過去の栄光にしがみついて麻薬(クラック・コカイン)に溺れる兄、離婚・再婚で9人もの子供を持ち、ワンマンで他人の意見を聞かない傲慢な母親、口うるさい姑、すごくアクの強い人間の集まる集団。
その辺からすごくHeavyで暗い作品の雰囲気を醸し出しています。
ストーリーとしては、『ロッキー』や『シンデレラマン』などの流れから考えていたものとは、ちょっと違っていたかな。
すごく強いライバルがいて、その強敵をいかに倒すにいたったというのが主要なストーリーの柱になっていると思っていたから…。
しかし、もっと強敵がすぐそこにいたんですね。
家族という強敵が…。
まあ、それはさておいて、この作品の見どころは、もちろん出演者の役づくりの凄さ。
主演のマーク・ウォールバーグもしっかりボクサーとしての身体づくりしています。
ミット打ちしている時のあの後背筋の凄さ!かっこいいね~。
そのウォールバーグの役づくり、演技の素晴らしさを消してしまいかねない“アカデミー賞 助演女優賞”獲得の過保護で強引な母親役を演じたメリッサ・レオの演技もまた凄い。
本当に憎たらしくて、おもわず感情移入しちゃいそうなくらいの“アクの強さ”が滲み出ています。
そして、その“アクの強い演技”のさらに上をいくのが兄役を演じたクリスチャン・ベール。
彼の役を演じることへの執着心には、びびりますね。
ある意味、恐怖感を覚えます。
まあ、以前『マシニスト』(2004年)で、1年間寝ていない主人公を演じるため1日ツナ缶1つ・リンゴ1個だけの食事で過ごし、脚本を気に入り自ら監督に出演を申し出た本人が更に過激に痩せようとしたが、周りに止められ断念したという話ですから、助演男優賞をとっているので、今回も凄い役づくりしてくるだろうとは思いましたが、ここまでとは…。
ちなみに、『マシニスト』の時には、最終的に約30キロ減量で54キロまで体重を減らし、さらにそのすぐ後『バットマン・ビギンズ』の撮影にむけ体格を戻す為に大量のアイスクリームなどを摂取し、6ヶ月で86キロまでウエイトアップしたというから驚き。
今回は、コカイン中毒の元ボクサーを演じるため、13キロの減量だけではなく、実際に髪の毛を抜き、歯並びまでも変えて役作りに挑んでいる。ここまでやる普通???
その役づくりの凄さに敬服して「評価 ★★★★★ 100点」
(あらすじ)
マサチューセッツ州の労働者の街ローウェルに、性格もファイティングスタイルも全く違うプロボクサーの兄弟がいた。兄のディッキー・エクランド(クリスチャン・ベール)は、かつては実力派ボクサーとして活躍、現在は弟のトレーナーに専念している。外向きにはユーモアとカリスマ性に溢れた男だが、実は傲慢で欲望に弱く、数年前に手を出した麻薬に今ではすっかり溺れていた。一方、父親違いの弟ミッキー・ウォード(マーク・ウォールバーグ)は、ボクシングの全てを兄から教わった。だがミッキーは、兄とマネージャー役の母アリス(メリッサ・レオ)の言いなりで、彼らが組んだ明らかに不利なカードで一勝もできず、不遇の日々を送っていた。ある日、ミッキーはバーで働くシャーリーン(エイミー・アダムス)と出会う。声をかけたのはミッキーだが、気の強いシャーリーンに押し切られるような形で二人の関係は始まった。そんな中、ディッキーが窃盗の現行犯で逮捕され、既に逮捕歴のある彼は実刑となり、監獄へ。ミッキーの父は息子の将来を案じ、別のトレーナーに話をつけ、ミッキーは家族と決別、シャーリーンと共に新しい人生へと旅立つ決意をする。スポーツ経験のある彼女の献身的なサポート、新トレーナーの訓練メニュー、そしてミッキーをスターボクサーにするための対戦カードが功を奏し、ミッキーのまさかの連勝が始まった。だがたとえ刑務所の中にいても、兄は弟の専属トレーナーのつもりだった。やがてミッキーの世界タイトルマッチへの挑戦が決定、時を同じくしてディッキーが出所する。当然のようにミッキーのトレーニングに参加しようとする兄だったが、弟は兄とはもう組まないと宣言。激しく言い争う家族とシャーリーン。だがディッキーの粗削りながら強い家族やボクシングへの想いに触れるうちにミッキーは兄に戻ってほしいと本心を伝える。そして遂に二人は、絆も新たに再び二人三脚で世界の頂点を目指し始める……。
アカデミー賞の助演男優賞、助演女優賞とダブルで賞を獲得した作品です。
「ザ・ファイター」
監督:デビッド・O・ラッセル
マーク・ウォールバーグ、クリスチャン・ベール、エイミー・アダムス、メリッサ・レオ

ボクシングものは、洋画では『ロッキー』に始まり、『ミリオンダラー・ベイビー』や『シンデレラマン』など、邦画では『どついたるねん』、『あしたのジョー』などを思い出しますね。
そんな感じでちょっとヘビーなものを想定しながら観賞しましたが…。
実在のボクサーの物語を題材にした作品です。
アメリカの片田舎に住む貧しい大家族から世界チャンピオンが生まれるという話。
過去の栄光にしがみついて麻薬(クラック・コカイン)に溺れる兄、離婚・再婚で9人もの子供を持ち、ワンマンで他人の意見を聞かない傲慢な母親、口うるさい姑、すごくアクの強い人間の集まる集団。
その辺からすごくHeavyで暗い作品の雰囲気を醸し出しています。
ストーリーとしては、『ロッキー』や『シンデレラマン』などの流れから考えていたものとは、ちょっと違っていたかな。
すごく強いライバルがいて、その強敵をいかに倒すにいたったというのが主要なストーリーの柱になっていると思っていたから…。
しかし、もっと強敵がすぐそこにいたんですね。
家族という強敵が…。
まあ、それはさておいて、この作品の見どころは、もちろん出演者の役づくりの凄さ。
主演のマーク・ウォールバーグもしっかりボクサーとしての身体づくりしています。
ミット打ちしている時のあの後背筋の凄さ!かっこいいね~。
そのウォールバーグの役づくり、演技の素晴らしさを消してしまいかねない“アカデミー賞 助演女優賞”獲得の過保護で強引な母親役を演じたメリッサ・レオの演技もまた凄い。
本当に憎たらしくて、おもわず感情移入しちゃいそうなくらいの“アクの強さ”が滲み出ています。
そして、その“アクの強い演技”のさらに上をいくのが兄役を演じたクリスチャン・ベール。

ある意味、恐怖感を覚えます。
まあ、以前『マシニスト』(2004年)で、1年間寝ていない主人公を演じるため1日ツナ缶1つ・リンゴ1個だけの食事で過ごし、脚本を気に入り自ら監督に出演を申し出た本人が更に過激に痩せようとしたが、周りに止められ断念したという話ですから、助演男優賞をとっているので、今回も凄い役づくりしてくるだろうとは思いましたが、ここまでとは…。
ちなみに、『マシニスト』の時には、最終的に約30キロ減量で54キロまで体重を減らし、さらにそのすぐ後『バットマン・ビギンズ』の撮影にむけ体格を戻す為に大量のアイスクリームなどを摂取し、6ヶ月で86キロまでウエイトアップしたというから驚き。
今回は、コカイン中毒の元ボクサーを演じるため、13キロの減量だけではなく、実際に髪の毛を抜き、歯並びまでも変えて役作りに挑んでいる。ここまでやる普通???
その役づくりの凄さに敬服して「評価 ★★★★★ 100点」
(あらすじ)
マサチューセッツ州の労働者の街ローウェルに、性格もファイティングスタイルも全く違うプロボクサーの兄弟がいた。兄のディッキー・エクランド(クリスチャン・ベール)は、かつては実力派ボクサーとして活躍、現在は弟のトレーナーに専念している。外向きにはユーモアとカリスマ性に溢れた男だが、実は傲慢で欲望に弱く、数年前に手を出した麻薬に今ではすっかり溺れていた。一方、父親違いの弟ミッキー・ウォード(マーク・ウォールバーグ)は、ボクシングの全てを兄から教わった。だがミッキーは、兄とマネージャー役の母アリス(メリッサ・レオ)の言いなりで、彼らが組んだ明らかに不利なカードで一勝もできず、不遇の日々を送っていた。ある日、ミッキーはバーで働くシャーリーン(エイミー・アダムス)と出会う。声をかけたのはミッキーだが、気の強いシャーリーンに押し切られるような形で二人の関係は始まった。そんな中、ディッキーが窃盗の現行犯で逮捕され、既に逮捕歴のある彼は実刑となり、監獄へ。ミッキーの父は息子の将来を案じ、別のトレーナーに話をつけ、ミッキーは家族と決別、シャーリーンと共に新しい人生へと旅立つ決意をする。スポーツ経験のある彼女の献身的なサポート、新トレーナーの訓練メニュー、そしてミッキーをスターボクサーにするための対戦カードが功を奏し、ミッキーのまさかの連勝が始まった。だがたとえ刑務所の中にいても、兄は弟の専属トレーナーのつもりだった。やがてミッキーの世界タイトルマッチへの挑戦が決定、時を同じくしてディッキーが出所する。当然のようにミッキーのトレーニングに参加しようとする兄だったが、弟は兄とはもう組まないと宣言。激しく言い争う家族とシャーリーン。だがディッキーの粗削りながら強い家族やボクシングへの想いに触れるうちにミッキーは兄に戻ってほしいと本心を伝える。そして遂に二人は、絆も新たに再び二人三脚で世界の頂点を目指し始める……。
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Posted by no-bu at 06:50│Comments(0)
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