ホワイト・ライズ

2012年09月16日

皆さんよくご存じの有名な哲学科プラトンは、著作「パイドロス」の中で、恋愛について次のように述べている。

「激しい恋愛に落ちた人間は、日常世界の気遣いなどまったく『なおざり』にして『狂気』的になる。その理由は、恋人の『美』を見て『真実の美』を想起し、なんとかそこに行きつこうと一切を忘れてもがくからだ。」

今回紹介する「ホワイトライズ」という作品も、まさに上記の「恋は狂気」という事を非常によく表現していると思う。



この作品は、時間軸をいったり来たりするものだから、最初はこれは現実?それとも彼の中の妄想?とちょっと理解しづらい。
けれど、その小出しにされる過去の出来事に集中し、その1つ1つを繋ぎ合わせていくと、恋にのめり込む人間の心情の変化が我がもののように思えてきて、作品にのめり込んでいる自分がいた。

途中、途中ですれ違いが多く、「
あ~、もうびっくり!」って思うシーンが多かったけど、その分、最後に色々な事が明らかになり、迎える空港でのラストシーンは、何だか自分のことのようにホッとして良かった。

色々と好みはあると思いますが、おもしろい作品だと思います。

「総合評価 ★★★★ 80点」ですかね。

恋する気持ちを忘れた方、ぜひどうぞ!



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