スーパー・チューズデー~正義を売った日

2012年11月06日

大接戦の米大統領選挙は、勝敗の鍵を握る激戦州で民主党のオバマ大統領がわずかなリードを維持したまま、本日の投票日を迎えている。

スーパー・チューズデー~正義を売った日


今日は、そうしたアメリカ大統領選挙戦の裏側をスキャンダラスに描いた政治サスペンスを紹介します。

スーパー・チューズデー~正義を売った日



「スーパー・チューズデー~正義を売った日(THE IDES OF MARCH)」



本作品は、2004年の民主党大統領予備選に立候補したハワード・ディーンの選挙キャンペーンでスタッフとして働いていたボー・ウィリモンによる戯曲「ファラガット・ノース」を、ジョージ・クルーニーが映画化したもの。

ジョージ・クルーニーふんする大統領候補の選挙参謀役にライアン・ゴズリング、共演には、フィリップ・シーモア・ホフマン、ポール・ジアマッティら演技派俳優が豪華に名を連ねる。

監督:ジョージ・クルーニー
出演:ライアン・ゴズリング、ジョージ・クルーニー、フィリップ・シーモア・ホフマン、ポール・ジアマッティ、マリサ・トメイ、ジェフリー・ライト、エバン・レイチェル・ウッド、マックス・ミンゲラ

上でも述べたように、本作はジョージ・クルーニーの監督第4作目である。
大統領予備選の大勢が決まる、“スーパーチューズデー”を前に、そのスタッフの駆け引きを描いている、いわゆる政治サスペンスもの。

今回、クルーニーは大統領候補役で、主人公を演じるライアン・ゴズリングは、その予備選を支える若い上昇志向の強い広報官役。
本作品は、クルーニー監督作だけに、これまで同様、淡々と静かに話が進んでいくので、見方によっては好き嫌いがはっきり分かれるような作品になってはいるが、「人間は自己の保身のためなら、どこまで非情になれるか…」という、策略や裏切りが渦巻く政界の裏側を痛烈に批判した良作になっている。

クルーニー好きにはたまらない作品となっているだろう。

評価 ★★★☆65点

(あらすじ)
アメリカ合衆国大統領の座をめざし、民主党予備選に出馬したマイク・モリス(ジョージ・クルーニー)は、選挙ツアー最大の正念場を迎えようとしていた。
ペンシルベニア州知事として政治家の実績を積んだモリスは、ハンサムで弁舌に優れ、カリスマ性も十分。
そのうえ清廉潔白な人柄と揺るぎない政治信条で多くの有権者を魅了し、ライバル候補のプルマン上院議員をじわじわと引き離しつつある。
来る3月15日のオハイオ州予備選に勝利すれば、その勢いに乗って共和党候補をも打ち破り、ホワイトハウスの主になることはほぼ確実。
いよいよ一週間後に迫ったスーパー・チューズデーの決戦に全米の注目が集まっていた。モリスを支えるのは、ベテランのキャンペーン・マネージャー、ポール・ザラ(フィリップ・シーモア・ホフマン)と、広報官スティーヴン・マイヤーズ(ライアン・ゴズリング)。
ある日、スティーヴンのもとに、プルマン陣営の選挙参謀トム・ダフィ(ポール・ジアマッティ)が電話をかけてくる。極秘の面会を求められ、一度は拒んだスティーヴンだが、何らかの情報提供をちらつかせるダフィの言葉巧みな誘いに負けてしまう。
ダフィの目的は、スティーヴンを自陣営に引き抜くことだった。だがモリスに心酔しているスティーヴンは、その申し出を即座に拒絶。
その夜、スティーヴンは選挙スタッフのインターンである若く美しい女性モリー(エヴァン・レイチェル・ウッド)とホテルで親密な一夜を過ごす。
翌日、スティーヴンはダフィとの密会の件をポールに打ち明け、謝罪するが、何より忠誠心を重んじるポールの怒りは想像以上だった。
二人の間には亀裂が生じ、ダフィとの密会は新聞記者アイダ(マリサ・トメイ)にも嗅ぎつけられてしまう。
圧倒的優勢を見込んでいたスーパー・チューズデーの雲行きも怪しくなり、スティーヴンを取り巻く状況はまたたく間に悪化していった。
そんな中、ポールからクビを宣告されたスティーヴンは、プルマン陣営への寝返りを決意するが、態度を豹変させたダフィにすげなく門前払いされてしまう。
怒濤の嵐が吹き荒れるスーパー・チューズデー前夜、正義を売る者たちの最後の壮絶な駆け引きが始まった……。



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Posted by no-bu at 07:30│Comments(0)映画
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