トップリーグ 第7節 サントリー VS パナソニック 

2012年10月21日

なんだか目がさえて眠れずに、朝4時には目が覚めてしまった。
理由はわからないが、神経が少し高ぶっている。
なんでだろう?

眠れないので、昨晩見るはずだった、秩父宮でのトップリーグ 第7節のサントリーとパナソニックの試合を見ることにした。

この試合のレフリーは、麻生さん。
私は個人的に麻生さんのレフリングが大好きである。
笛の長さ、タイミング、決して目立つことなく、かつ的確に、そして時に厳格に、しかし、上から目線ではなく、本当に選手の持ち味、チームの持ち味、試合の流れを殺すことなく、たまにレフリーはどこにいったのか?と思わせるような存在だ。
まさにレフリーはこうあるべきという見本だと思う。
麻生さんのレフリングがあるからこそ、この試合も、お互いの選手、チームの持ち味が存分に発揮され、素晴らしい試合になった。

その他、個人的にこの試合のレフリングで感じたことは、オーバー・ザ・トップの反則の規準についてである。
基本的には、”自立しているか?そうでないか?”が倒れ込みかどうかの規準になるわけだが、最近の高校生当たりの試合を見ていると、手をついていること=自立していないとの判定が下されることがあったりする。

私は、個人的には、この判定には疑問がある。

より力の拮抗したレベルの高いチーム同士のブレイクダウンは、当然、低く激しくなるのは当然である。
当たり前に、頭が下がったプレーに関しては、厳格に、危険防止の観点からも注意をする必要があろう。
しかし、低く激しいプレーになってくればくるほど、手をついたりすることもあるし、そこは、そこからどう自立する努力を使用としているのか?片手を付いてはいるが自立しているので、ブレイクダウンでのファイトが可能であるという場面も多くあるのではないかと思う。
そうでなければ、この試合で繰り広げられた数々のブレイクダウンの多くがペナライズされてしまうことになる。

そういう視点で見ていくと、なにを倒れ込みと見るかどうか?自立しているとはどのような状態をいうのか?ということを見直して、自分の中の原則をもう一度みなおして見る必要がある。

さて、試合の方であるが、この試合で目に付いたのが、やはり両チームの外国人選手のパフォーマンスであろう。

前半8分のパナソニックWTB山田のトライを生んだサインプレーは見事だった。
相手が最大限の注意を払うCTBのSBWをつかったプレーだが、SOのマイク・ジラーニがすごく良い動きで相手を困惑させたことが、このトライを生んだ最大の要因であろう。

また、サントリーにおいてもいぶし銀ジョージ・スミスが前半28分に見せた、ノールックパスからCTBニコラス、最後はSOのピシとつないでのトライはすごかった。
ニコラスがDFを引きつけて、厳しい体制で放ったパスが素晴らしい。

このトライで、サントリーがパナソニックに追いつき、前半は13対13で折り返す。

後半の最初のトライは、パナソニック。
デラーニのトライでサントリーを引き離しに掛かるが、その後、サントリー平が抜けたプレーによく選手がサポートし、WTB永友、最後は小野澤のトップリーグ通算99トライ目を生み出し、20対20にサントリーが追いつき、その後は、たたみかけるようにトゥシピシの中央へのトライ、ゴール前のラックからのジョージ・スミスへの長いパスから、スミスのコントロールされたニコラスへのパスでトライが生まれ、最後は、サントリー 34対20 パナソニックで試合終了。

トップリーグ 第7節 サントリー VS パナソニック 

ここでも、前半にチャレンジングなパスで何度がミスを生んだことを修正し、的確で正確なパスをあの場面で意識して放ることができることがジョージ・スミスの強みだろう。

その他に、あまり目立たないが、サントリーのプロップの相馬の働きも素晴らしい。
ブレイクダウンのボールに絡み、二度の反則を引き出した。
こうした目立たないプレーだが地道に働く選手がいるからこそ、上のような大きなプレーが生まれるのである。
そうした視点からもチームとしての完成度はサントリーの方が上だったのかもしれない。

リーグ終盤にかけて、再度、このカードが間違いなくあると思われるが、今回の試合をうけてどのように修正していくか、今後の試合が待ち遠しい。

ということで、これから花園県予選の二回戦にむかうとしよう!


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